福岡県大牟田市 導きの神 大牟田熊野神社

大牟田 熊野神社
歴史とご由緒

ご祭神:

伊邪那岐命・伊邪那美命

神 使:

八咫烏(ヤタガラス)

創 建:

安閑天皇3(533)年

ご利益:

お導き・蘇り・結びの神様

社 格:

旧村社

大牟田 熊野神社は安閑天皇3(533)年、土地豪族の祖神を祀る鎮守神として奉齋され、天長2(825)年には和歌山県熊野より御分霊を祭祀されました。以来、大牟田地方の古社として1500年の歴史を重ね、大牟田地域で最も崇敬を集める神社の一つとして現在に至ります。

熊野信仰は、身分の貴賤や老若男女を問わず、全ての人を受け入れる懐の深さが特徴です。「信不信を選ばず、浄不浄を嫌わず」という言葉が示すように寛容な信仰ゆえ、平安時代当時、熊野信仰は穢れとして扱われていた女性にも門戸を開きました。熊野には大勢の人々が競って参詣し、「蟻の熊野詣」と呼ばれる現象を引き起こすまでに至ったといわれています。
このような鷹揚な熊野信仰の精神が当神社の信仰の中心となっています。

文明元(1469)年には氏子の傳治左衛門夫妻が神社正面を臨む稲荷山にて日本の歴史上初めて石炭を発見したことにより三池炭山の守護神とされ、大牟田地方の発展を見守りました。

明治29(1896)年には、三池藩の鎮守社である三笠神社が当神社境内地に遷座されました。
以降、2社の神社が同じ境内に祀られる全国的にも非常に珍しい形で祀られ、広大無辺な神徳を仰ぐ皆様より大牟田地域で最も崇敬を集める神社の一つとして市内外より広く崇敬されております。


※当神社は旧大牟田町において唯一の熊野神社であることから「大牟田熊野神社」を称しております